ブローバイガスが最も多かった頃のエアクリーナーエレメントが出てきたので、捨てる前に記念写真(笑)を撮った。言うまでもなく、左側が大量のブローバイガスのおかげでオイルが染みまくったエレメントで、右側は現在使用中のもの。
なぜ素直に捨てないでこんな写真を撮ったのかというと、左側の汚いエアエレメントは、装着後500kmも走っていなかったから。しっかり純正新品を装着したのに、一瞬でこんなことになってしまった(泣)
このままサヨナラするのは悲しすぎて、写真の一枚も撮っておこうと思ったのです。右側の方はブローバイ対策後のもので、800km程度走ってるんだけど、まだまだ真っ白…こっちが正常です。
以前も書いたように、交換当時(去年の夏〜秋くらいか)は忙しくてあまりフォアに構えず、オイル交換を近所のバイク屋にお願いし、ホンダG2 10w-30というシャバシャバな選択になっていたのだった。そして、オイルポンプも今の「極み」では無かったため、おそらく油温が相当高かったと思われる。
で、#3シリンダーの不調のせいで、ブローバイガスが急増。僅かな走行距離にもかかわらず、エアエレメントが左側の状態に。ちなみにヘッド周りのオイル滲みも急増してました。
ここまでエレメント全体がオイルまみれになると、当然エンジンは不調になる。まさかこんなにオイルミストが増えているとは思わなかったので、不調の原因を探して彷徨ってしまい……その後の経緯はこのブログの最初の方で詳しく書いた。
現在は強化オイルポンプ「極み」を入れて油温を下げ、オイルも15w-50にしてあるので、ここまでブローバイが酷くはないが…それでもまだまだ多い。新しいエアエレメントがお亡くなりになったら勿体なすぎるので、ブローバイは仮に大気開放としてある。そういうわけで800km走っても全然汚れてないんですよ。
色々やっているうちに、多めのオイルミストを含むブローバイガスを大気開放する場合、ノーマルのブローバイホースの取り回し(つまり左側・マフラーが無い側)だと、ホースの先端とタイヤが近すぎて、あまりよろしくないことに気付いた。リアタイヤの側面にオイルミストが付着してしまうのだ。グリップを失って転倒するほど多くはないけど、危険すぎます。
そういう経緯から、現状では取り回しを変更してある。CB350F用のブローバイホース(シオハウスさんで購入)を使い、右側・マフラー側のなるべく下方に出るようにした。
この写真だと解りにくいかもしれないが、ノーマルと左右逆になっている。こちら側の方が先端をタイヤ周りと離すことが出来るんです。
マフラーとエキパイの接合部あたりの上から見るとこうなる。ますます解りにくいですね…。真ん中にタテに走っているのがブローバイホース。バッテリーブリーザーホースのガイドステーは残して、元々あったブローバイホース用ガイドステーを左側から移設(詳しく書くと、バッテリーブリーザー用ステーを下側、移設したブリーザー用のステーを上側にして共締め)。さらに出口側に脱落防止リングと番線を利用して下側にもガイドを増設、マフラーの固定ボルトに共締めしてある。
走行中にブローバイホースが車体内側に入り込むと危険なので、マフラーの下辺りから動かないように念を押した結果、こんな留め方になりました。この取り回しにしてからは、オイルミストで車体のどこかが湿ることが無くなった。
ていうか、こんな虚しい努力をせずに、根本解決したいのだが……
逆に今のうちに「オイルミストが多くなっているブローバイガスを排出する場合のブローバイホースの取り回しについて」という、微妙に書きにくく見つけにくいトピックを記しておくのもいいかなと思って取り上げてみました。
重箱の隅的な話でしたね…。
※改めて書くのもなんですが、ブローバイの大気放出ってやはり、シンプルに調子良くなります。ノーマルキャブが不調でレーシングキャブにすると調子が良くなったって場合、ひょっとしてキャブの違いだけじゃなく、ブローバイが還元式から放出式に変わったのが影響大ってこともあったりして…などと思ったり。