今年は寒いのか暖冬なのかよくわからない冬で、異常低温を警戒しろとニュースになったかと思えばけっこう雨が降ったりと変化が激しい。こちら信州では、10年ほど前までは12月後半〜3月いっぱいは全て雪で、滅多に雨なんて降らなかったものだが。
温かいとはいえ、まだまだ安全にバイクに乗るのは難しい季節。相変わらず眺めるだけの日々を送っている。そこでふと目に付いたのが重箱のスミ的な部品、クラッチケーブルのゴムブーツ。
↑の写真にある、ケーブルの端にある少し黄色に変色したゴム部品のこと。ご存知のように、随分昔から、ケーブルに着いてくるこのゴムは黒になっている。しかし、ライン装着品はグレーであり、'70年代に出た部品もグレーだったようだ。
どうでもいいっちゃあどうでもいい話なんだが、乗り始めて1年ほどした頃、ふと気になって探して交換し、それ以来自分のヨンフォアにはずっとグレーの古い部品が付いている。
このゴムブーツ、こんなふうに横からヨンフォアを見ると、案外目立つポイントにあるんだよな。いや、普通の?人は全然目立たないじゃん!って思うとおもいます。まあ目立つと思ってしまうんだから仕方がない。グレーだと古臭くて安心しませんか? そんなことで安心する……のは変態だけだよね。
いざ入手しようとすると、単体の部品ではなく消耗品であるケーブルの一部だからなかなか手に入らない。故に「ヨンフォア用・当時モノ」などと書かれた中古車取り外しのボロケーブルが高く売られていたりするわけだ。さらに未使用のNOS部品なんてことになると……安くは買えないだろう。
しかし、グレーのブーツが付いた古いクラッチケーブルの探し方には裏技がある。ヨンフォア用を買おうとすると出てこなかったり、妙に高値が付いていたりするので、同時代の違う車種のケーブルを狙うのだ。どの車種かは書かないが、同じグレーのブーツが付いていたホンダ車はそれなりの数がある。中には不人気なヤツもあるから、うまく見つけると送料+αで入手することができてしまう。
ケーブルに互換性がなくとも、欲しいのはグレーのゴムブーツだけなんだから問題はない。ケーブルがボロボロになってても困らないし、何なら切れていても構わないしね。自分のようなヤレ好きはゴムが変色しててもOK。新同品でなけば、入手はさほど難しくないと思う。
それに気付くと貴重な部品なのかゴミの一部なのかよくわからなくなったりして(笑)、人の価値観というのは相対的であやふやなものだ。ちなみに自分は2つキープしていて、よりゴミっぽい(笑)汚い方を好んで装着し続けています。
あまり細かいところにこだわりたくは無いんだけど(本心です)、こうして気になるところをちょこちょこと戻していくのも古いバイクの楽しみ方の一つだし、まあいいよね。
似た部品にフロントフェンダーに付いているスピードメーターケーブルのガイドがある。これについてはまたいつか。