それなりに調子がいいような、油温が高すぎるような、微妙な状態の愛車、CB400F・雪国号。
油温計が110℃を越えると、いわゆる熱ダレ的に不調になってくる。
アイドリングがしにくくなる、発進時にモタつく、フケが悪くなる…ような気がする。走らないとかアイドリングしないわけではなく、微妙といえば微妙な変化なので、気にしない人は気にしないような、きっと若い頃の自分ならほっといたような……などとモヤモヤする感じ。
いや、110℃にもなったらそりゃ熱ダレするでしょ、という声が聞こえてきそうだが、その110℃付近に到達するのが早く、一旦到達したら冷えにくい気がするって話です。最高の強化オイルポンプを入れて前よりも良くはなっているものの、まだまだ熱を持ちやすい気がするのだ。
色々と手入れしても#3シリンダーだけ圧縮が低いのは変わらないので、やはり何らかの不調が想像され、それと油温が関係しているような気も。まあ油温云々と関係あるかどうか以前に、抜本対策のためにはエンジンを開けてみるのが一番なんだけど……(モヤモヤ)
それはさておき、別の油温対策もずっと頭をよぎっている。そう、ごく一般的な方法……オイルクーラーの装着だ。なので、一応ブツは入手してあった。
ロックハートの4段。出来る事ならノーマルのルックスで乗りたいのだけど、もしオイルクーラーを付けるとしたらこいつでしょう、ってことで買っておいたもの。
色んな意味で控え目でさりげなく、自分のような嗜好だとこれが自然なチョイスに思える。いい感じにヤレてて、古そうなのがなかなか良い。それと
BRCのロックハート専用ステー。
こういう部品は売り切れたらそれまでなので、使うか使わないかなんて深く考えている猶予はない。あるうちに買っておかないと危険と考え、一つ仕入れておいたのだ。
これだけ揃ってるんだから、ああだこうだ言ってないで、テキトーなホースを買ってサクっと装着実験すればいいじゃないか! ボルトオンで付くんだし、やってみて効果が薄かったりルックスが気に入らなければ元に戻せばいい。油温…腰上OH……とか考えている最中に、そんな考えが頭をよぎったので、早速具体的に進めてみることにした。何事も実験、実験。
ホースを選ぶ前に、まずはフィッティングしてみよう。
小サイズで、ルックス的にはそれほど悪くないように思う。
好みで言うなら、無いなら無いに越したことはないけどね…ノーマルマフラーの美しさが大好きすぎて、余計なものでさえぎりたくないんです。
逆から見たところ。ここでふと疑問が湧く。一体、オイルラインはどこを通せばいいのか??
オイルクーラーのコアにあるオイル出入り口と、エキパイと間がかなり狭い。BRCのステーのおかげでコアの取り付け位置はかなり上げられるが、あんまり上げるとハーネスと干渉してしまい、別の点でよろしくなさそう。
↑の写真のように出口の延長線上にエキパイがあって、その隙間は数センチしかない状態。
そしてそもそも、下出しだとエキパイとエキパイの間が狭すぎて、オイルラインを通すのが不可能に見える。オイルラインのチューブとエキパイが触れるのは危険すぎるし、オイルを冷やすためにやっているのに、エキパイに近すぎて温めてしまっては本末転倒である。
これ、ノーマルマフラーだと無理筋ではないだろうか。
ロックハートのこのオイルクーラーをヨンフォアに装着するのは割とポピュラーなカスタムだと思っていたが……。オイルクーラーを装着するようなマシンには、もれなくヨシムラあたりの集合管が付いているってこと?? ヨンフォア用の一般的な集合管なら、ノーマルよりは安心してエキパイ間にオイルラインを通せそうではある。
ノーマルマフラーでオイルクーラーを付けるとすると、こんな感じ…
こういうふうにオイルラインを持ってくるのが自然なんじゃないかな。フレームの裏側を縫って、オイルフィルターを目指すコース。このコアを上下逆さに取り付けたら何とかなる? いや、出口の向きから考えるに、パイプに180度の方向転換させるのは難しそうだ。…格好悪そうだし。
つまり……このコアでは無理ですね。試すこともできず、あえなく撃沈。
メチャクチャ初歩的な部分でつまずいているような……。
いや、気を取り直して考えましょう。上出しのコアとなると、ロックハートなら6段のやつがそうだったはず。あとはアールズのとか。両方とも、目立ちそうで気が進まないな…。
調べたところ、BRCが「ロックハートタイプ」として売っていたのが4段で上出し、出口の向きもよさそう。だが、とっくに欠品になっていて、Y/Aなどを見る限り中古が出回っている様子はない。
オイルクーラー、ぜひとも取り付けないと走れないってわけではないので、また懸案事項として頭の中に潜らせることにしますか……。いいコアが見つかったら、サクっと試してみたいな。
なかなか難しいですね…。