CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・レデューサーとブローバイガス

f:id:babashi1986:20200523195007j:plain

CB400F・雪国号には、ブリーザーホースにいわゆる「レデューサー(ワンウェイバルブ)」が装着されている。あるのが当たり前のようになってしまって忘れつつあるが、確か2013年のエンジンフルOH時、カスタムパラノイアさんで取り付けてもらったと記憶する。

二輪/四輪の両方で定評ある「まめしば」製のシングルリード版で、隙間の少ないヨンフォアにピッタリのサイズ感がうれしい(いまは絶版らしい。価格が手ごろなのも嬉しかった)。

装着すると、エンジンから発生するブローバイガスは放出し、エンジン内が減圧しても外気を取り込まないようになる。これにより様々なメリットがあり、デメリットはあまりないはずなのだが、ひょっとして、レデューサーを付けていることがブローバイガスの多さに関係しているかも?? との疑いを持った。


想像するに、エンジン内が少しでも与圧状態になるとガスを排出、減圧しても何も取り込まないので、ひたすらガスを排出し続けてしまう…という可能性が無いでもない…かも? わからない……が、要はバイパスすればいいだけなので、さっと試すことにした。

長いブリーザーパイプを用意するのが面倒だったので、手っ取り早くレデューサーからリードバルブを抜く。それならスパナとドライバーだけで簡単にできるので、サクッと作業を終えた。(写真を撮るのを忘れてしまった…)

そしていつものコースをひとっ走り。気温は22℃で、30分ちょっと山道を走れば油温は100℃弱まで上昇した。エンジンフィーリングはいつもと同じ…じゃない! 微妙に調子が悪く感じる。

アクセルをひねると、ワンテンポ遅れて加速するようなフィーリング。なんか重いというか……気持ちが悪い。変速にも違和感があるような。何だろう…冬に暖気不十分なのにスピードを上げてしまった感覚というか。もっさりしつつガタガタしている、みたいな…この状態しか知らなかったら気にならないかもしれないレベル(というかこれがノーマル)だが、知っていると気持ちが悪くて仕方がない、という感じ。

これがつまり、レデューサーの効果だったのか!と、久しぶりに実感した。
これでブローバイガスが減ったとして、レデューサー無しに戻れるか??と不安になって停車、アイドリングして大気開放中のブローバイホースの先端を見ると……ガスは全然減ってない!(笑)
或いは走行中のある場面では減ってるのかもしれないけど、パイプ先端の湿り具合から考えて、アイドリング中以外は激減した!なんてことは無さそうだ。


結論として、「雪国号」の現状では、レデューサーの有無とブローバイガスの量は実質無関係、外しても変化はありませんでした。
何事も経験!なのと、レデューサーの効能を再体験出来たのはよかったと思う。帰ってすぐにリードバルブ清掃して再装着、無事に元の状態に戻した。

f:id:babashi1986:20200523202439j:plain

というわけで、実験的に…と言いつつ、ブローバイガスの大気開放を続けている。大気開放さえしていれば、それなりに好調だ。
一応、いつでも標準の燃焼状態戻せるように、元々あったホースも残してある。写真中央の銀の部分がレデューサーの後端、装着中のパイプが大気開放ラインで、左にあるのがエアフィルターの下に行くラインだ。
左側に切り替えられる日はいつ来るのだろう…。

(つづく)