CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・オイルポンプ「極み」導入記(その1)

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ヨンフォアに乗って13年、ここ数年の自分の悩みはこんな感じだった。

2013年に念願かなって大阪のカスタムパラノイアさんにOHして頂き、暫く絶好調だったのが、2〜3年ほど前から低回転時(アイドリング〜3500回転くらい)に回転が安定しないという症状が出始めた。

アクセルをひねっても、引っかかるような感じで素直に回転があがってくれない。アクセルに対してリニアに回転が上がらないので、信号からのスタートなどでグズつき、あおり気味に発信しなきゃならず、とても気持ちが悪いのだ。

ひょっとしたら「まあヨンフォアなんて旧車やし、こんなもんでしょ」って人もいるかもしれないけど、自分はイヤです。エンジンフルOHによって、ちゃんとした状態を知ったので、それを維持したいのだ。

そういう心構えだったので、基本整備としての、オイルやエアクリーナーの交換やらプラグ交換やらは、規定の走行距離ごとにキッチリやっている。そこそこ神経質にやったきたのに何故なんだ…。

落ち込みつつ、まずは点火系が悪いか?と疑い、念入りにポイントの再調整(タイミングライトを買った)から始めて、ポイント周りの新品ストック品への入れ替え、ガバナーのスプリングを新品に交換、最終的にセミトラにまでしたが改善せず。

ではキャブのジェット類が詰まっている??→ 開けて点検したらピカピカだし…とかやっている途中で、エンジンが冷えていると調子がよく、熱くなると不調になることに気付いた。各部の調整を進めているからか、熱を持つ前だと以前より少し調子がいいようだ。

熱の影響ってことは、吸気経路のどこかがヘタって二次エアを吸ったり、混合気が漏れている?
→ チェックすれども問題無し 各気筒の同調ズレでは?→ 入念にチェックして(4連バキュームゲージを買った)再調整→ 改善せず。

火花よし、混合気よし、でも調子が悪い……そしてヘッド周りのオイル滲みがどんどん悪化してきた。一体何なんだ?? と困っていたところ、エアクリーナーがオイルでベトベトなのに気付いた。エアクリーナーどころか、走行後にリアタイヤの側面がオイルでべっとりしている! この頃は冬で、数年来の習慣から近所のバイク屋が置いている安いHONDA G2 10w-30のオイルを入れていた。(冬季はあまり乗れないからという理由。普段はHONDA S9 10w-40を使っていた。)

これはおかしい!というか、大変危険で見過ごせない。さらにさらに、走ってからエアクリーナーボックスを見ると、めっちゃ濃厚なオイルミストで充満している! エアクリーナーをはずしてエンジンを吹かしてみると、とんでもない量のブローバイガスがキャブに吸い込まれていくではないか!! 

ヨンフォアは大気汚染が問題視され始めた頃にリリースされたバイクなので、ブローバイガスはエアクリーナーに戻して、混合気と混ぜて燃やす仕組みになっている。
原因はこれか! この量のブローバイが混合気に混じると、そりゃ不調にもなるよね・・って感じ。

そしてエアクリーナー下にあるスポンジ(エレメントBってやつ)をぐっしょり濡らし、処理しきれないものがエアクリボックス下にある穴からポタポタと落ちてスイングアームピボット周辺をオイルで汚している。また、吸いきれなかったブローバイガスは、エアクリーナーボックス下の分岐から車体下部に垂れるブローバイホースへと導かれ、そこからあふれ出て後輪のヘリを湿らせているのだった。

試しにブローバイガスを大気開放したところ(シオハウスさんからロングタイプ・CB350F用のブリーザーホースを購入、装着)、低回転時のグズつきは綺麗さっぱり消えた!! ……ということで、やっと不調の原因を捉えることができた。

 


駆け足で書いたけど、仕事の合間に乗って試しているので、ここまでに約1.5年ほどかかったのだった……。

(つづく)

 
※写真は2020年3月、上越にて。
ヨンフォアってやっぱり美しいバイクだよね……。毎日のように見ているのに、視界に入るたびに惚れ惚れしてしまう。見続けていても全く飽きない。個人的にノーマルのルックスが好きすぎて、外観に関しては出来る限り何も手を加えたくない。何のドレスアップもせず、写真のように古いリュックやヘルメット、あるいはウェアとの合わせ技で、理想の雰囲気を追求するのが好きだ。 
コツとして、写真のように赤タンクに対してはライディングギアに紺色と黄色を使うとしっくりくる……と思う。理由は言わずもがな、だ。