CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・3年ぶりのユーザー車検(1)

またまたお久しぶりになってしまった。

2023年度を車検切れのまま過ごしてしまった我が家のCB400F。2007年に所有して以来、初めての長い(?)車検切れだ。車検のない1年間は「乗れないこと」がずっと気になって仕方がなかった。次の春になったら絶対に通すぞ!と思いながら最低限の整備だけしてきて、いよいよその時がやってきたわけだ。



自走して車検場までいくには仮ナンバー(自動車臨時運行許可)をゲットしなければならない。それには先に自賠責保険に入っておく必要がある。運転予定日が含まれている自賠責書類 + 納税証明 + 古い車検証(または廃車証明)+ 身分証明書を揃え、市役所で申請書を記入すると、このバッテンナンバーを貸してもらえる。

朝、近所のバイク屋で自賠責の登録をお願いして、そのまま市役所へ。
市役所のお姉さんは「なるべく短い期間にしてください。今日一日とか、明日までとか」なんて仰る。ナンバーの目的からすると当然か。今日このあと車検場に行く予定ではあるが、何かあっても困るので一応一日だけ余計に申請しておいた。



さっそく装着した。これをつけるとなんだかとっても旧車っぽい。
そして恒例のヘッドライト交換だ。前の車検の記事にも書いたように、ヘッドライトのユニットをBRCで買った純正流用の別物に交換する。こっちの方が明るいのだ。純正のままのレンズでは、ハロゲンランプを入れても光量不足で落ちてしまう。


写真だと並べて見ても判りにくいね。手前がストックしてあるホンダ純正流用品(いったいどの車種からの流用なんだろう。BRCから購入すると純正箱に入って送られてくるが、パーツNo.が取り去られていて調べられない)、奥が車体からはずしたヨンフォアのオリジナル。あと、真ん中にある短いドライバーはヘッドライトユニット交換専用?に使ってるやつ。これがないとライトケースの+ネジを舐めます。

ヘッドライトユニットがしまってある箱には、光軸検査時のコツを記したメモが入っていた



曰く
「ハイビームにする」(←※これは規定です)、「ブレーキを踏まない、握らない」(←重要とメモあり。握るとブレーキランプが点灯してしまい、その分ヘッドライトの光量が落ちてしまうのだ)、「ライトオフのままでパッシングスイッチON」(ヘッドライト点灯のスイッチは入れずにパッシングだけにせよとの指示。パッシングの方が良いのはわかるが、ライトスイッチはオフ? パッシングのみの方が明るい…んだったけ??)、「3000〜5000回転にする」、「座って合わせたか、立って合わせたかを覚えておく」(←これも重要…間違うと落ちる)

ユーザー車検をくり返して得たノウハウである。これを守らずに光軸テストで落とされたことが何度あったろう。対策として、車検当日にライトを交換すると絶対にメモが目に入る仕組みにしてある。車検なんて数年に一回の儀式でしかないアマチュアなりの知恵だ。

そして、運転前にちゃんとオイル交換。確か去年の春に交換したのが最後だったはず。そのあと300kmくらいしか走っていないと思うんだが、一年は過ぎているから問答無用で交換だ。



今回もホンダS9の10W−40を選択。ほとんどのブランドのオイルが値上げする中、なぜかこの商品の最安相場は10年以上前からあんまり変わっていない気がする。Amazonのブラックフライデーやら楽天の買い物マラソン?みたいなのを利用すると、なんならコロナ禍前よりも安く買えたりするくらい。何故なんだろう? よくわからないがとても助かる。

さてさて、バッテリーのチェックもOK、ランプ類とホーンもOK、書類も揃っているし予約もOK! さあ、初めての仮ナンバーでいざ車検に出発だ。任意保険は切れてる(継続してない)から安全運転を心がけて。

……最低限の暖気のあと、発進して30メートルほど走って路地から出ようとしてクラッチレバーを握ると……ブツっスカッ!って感じのいや〜な感触。あれ?!と思ってクラッチレバーを動かすとブラブラと何の抵抗もない。たまたまニュートラルに入ったようで、エンジンはアイドリング状態。



こ、これは・・・・!!

まさかのクラッチケーブル切れ。

……終わった……のか?? 

記憶では、クラッチケーブルのストックは無し。
クラッチが使えないと、車検以前に検査場に辿り着けない。2007年にagainさんから購入した時に新品だったクラッチケーブル、切れたのはこれが初めてだ。クラッチケーブルって切れるんですね……。いや、そりゃいつか切れる。17年とか経ってるんだから不思議はないか……などと、頭は混乱。

ともかくエンジンを切り、取り敢えず家まで押して帰る。発進してすぐ切れてくれたのは不幸中の幸いか。

……予約してある午後のラウンドの終了まであと2時間。

さあ、どうしたものか……(つづく)