CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・久しぶりの始動〜戸隠へ

全く久しぶりになります。
今年に入って全然乗れておらず、ひたすらフォアを眺めるだけの日々だった(誇張ではなくホントにほぼ毎日眺めてはいた)のだけど、遂にタイミングが巡ってきた!


数日前の正午あたり、ふと思い立った。
午後に仕事で何度も撮影した某所のオープニングパーティに出席するのだが、この移動にフォアを使うのはどうか。戸隠まで約40分ちょっと、いい感じのひとっ走りだ。天気は上々、自分の体調もよい、明るいうちに帰ってこれる用事だし、これは乗っておくしかないのでは??

……急遽バイクで行くことを検討し始めたので、肝心のフォアにはほぼ何の手入れも出来ていない。去年の秋(11月くらい?)から一度も乗っておらず、たまに気になったところを磨いたり埃を落としたり、そしてバッテリーをトリクル充電していた…以外はほぼ放置状態になっている。

ガソリンは入れたまま。タイヤの空気圧は低めだろう。エンジンオイルも10月に交換したままだけど、もちろん交換している時間は無し。最低限古いガソリンを抜いて新しいのを入れ、そのまま空気圧を見てもらいたいところだが、そうこうしている時間は全然ない。

半年弱の間、乗っていないフォア……塩屋さんのこういう記事を読むと、大人しく諦めた方がいいように思える。けれど今日乗らなかったら次にいつ乗れるのか。忙しすぎて何となくバイクから遠ざかっている日常はどうなっていくのか。
うーん、うちはそれなりに環境の整ったガレージ(長野だけど寒暖差がかなり少ない)に置いているし、自分のやる気や諸々を考えるに、乗れるなら乗っておいた方がよいのでは?という気もする。

そもそもフォアはどうなっているんだろう。調子が悪かったら諦めよう。
フューエルキャップを開いて匂いを嗅ぐと、特に違和感はなし。ガソリンは満タン近くまで入っている。家の前に出して、センタースタンドを立てて。
キルスイッチを入れて何度かセルモーターをまわし、少しオイルを循環させる。バッテリーは交換したばかりだし、トリクル充電してあるので全然オーケイ、セルはキュルキュルと小気味よく回ってくれる。

フューエルコックをONにして、チョークを引いてキルを戻し、いざ始動……
果たしてエンジンは何ごともなかったかのように一発で目覚めた。アイドリングの調子も悪くない。ガソリンが多かったのがよかった?キャブのチャンバー内にガソリンを残さないようにしているのも効いているのだろうか。

これはいけそうだ。ということで、少しだけ暖機して(長いアイドリングはエンジンの敵!)早速走り出す。走ってみて不調を感じたら、すぐに引き返して車に乗り換えよう。



行きは結構な坂道。
ガソリンが古いからだろう、やはり加速は少々鈍い気がする。アクセルの開度に対して感じるべきパワー、トルクが少し足りず、ちょっとした違和感がある。しかしエンジンがストールするとか、あるところから回転が上がらず不安定なんてことは全然ない。まあ、上から下までスムーズだ。赤信号からの走り出しもまずます。タイヤの空気圧、やはりちょっと低いかな。なんとなくハンドルが重い気もするが、これも走っていて恐怖を感じるようなレベルではない。これはいける……乗れないレベルではないな。

機関が暖まり、状況に慣れてくるとあまり違和感を感じなくなってきた。とはいえなるべくエンジンを労り、回転を上げすぎずゆったりと無理をしない走りに徹した。

昨日の長野は最高気温が18℃、戸隠は日なたでも15℃って感じで、油温は80℃以上にはならなかった。曲がりくねった山道を丁寧に切り返しながら、後ろの車に嫌がられない程度のスピードでゆく。あっという間の40分ちょっとを楽しんだ。

帰路は16時すぎに出発。ほぼ全部下り道のところ、おそらく気温は12℃ほど。油温は70℃程度にしかならない。ゆったり走っているせいもあるし、強化オイルポンプとオイルクーラーで、少しオーバークール気味なんだろう。市街地に入って信号で停まると一気に油温が上昇、それでも87℃程度だった。



下界に戻る前に戸隠中社に行ってみたら、桜が綺麗だったのでコンパクトカメラで一枚。今週末あたりが満開かもしれない。

なんやかんやで久しぶりのフォアとの時間を楽しめました。さて、まずはオイル交換、やらなきゃな……。