対処すべきは、多量のブローバイガス。ブローバイガスを減らすにはどうすればいい??
それではと、各気筒の圧縮を測った(コンプレッションゲージを購入)ところ、#3シリンダーだけかなり低い数字が出た。
原因は、バルブのカーボンを噛み? バルブクリアランスが大きくてオイルが下がっている? しかし排気ガスは全く白煙にはなっていない、つまり燃焼したガスが下に抜けている? ブローバイとの関係は大いにありそう。
じゃあ一体どうすれば……ここにきて、久しぶりに主治医である大阪のカスタムパラノイア・PekeさんにSOSの電話。これまでの経緯を説明する。
「それはな〜 取りあえず油温計を付けて、オイル管理した方がええんちゃうかな? でないと状況がわからへんからな。あと、まずはエンジンコンディショナーをプラグホールから入れて、綺麗にしてみるとか。」とのありがたいご神託を得た。
確かに……不調原因を探るのに、油温をモニターするのはとても大切。OH時から油温計の必要性は聞いていたものの、ルックス的にノーマルの古臭い感じが大好きなので、装着を躊躇……というか拒否していたのだった。
こうなってしまってはもはやそんなことは言ってられない。Pekeさんに相談するにしても、エンジンの熱がどうなっているかを示さないと、話のピントがボケボケになってしまう。
よし、四の五の言わずに油温計を導入するぞ!とアッサリ決心。エンジンコンディショナーもOHしてもらって以来、一度もやっていないし、そっちも一気に施工する!(この頃、ちょうど(?)コロナウイルス騒動が持ち上がり、徐々に仕事がヒマになってきていたのもプラスに作用した。)
AmazonでKUREのエンジンコンディショナーと、ついでにワコーズのFUEL1を注文。ヨシムラの油温計は、ヨンフォア用のセンサーの取り付け用ボルト及びステーも同時に入手したかったので、信頼のシオハウスさんにオーダー。時計があるのが便利そうなので、高い方の「PRO-GRESS 2」にした。
待つこと数日でシオハウスさんから荷物が到着。早速取り付けよう。
…で、装着後のメーターまわりの様子が今回のトップの写真。さすがシオハウス、ステーの位置が絶妙、(写真ではわかりにくいが)油温計の位置はメーターより低く、インジケーターと同じ高さになっていて、実際に乗って見ても変に目立たないのが嬉しい。
センサーまわりの接続と配線:ヨシムラのコネクタそのままだと位置的に水が恐いのと、他と揃えたいという心理から、ホンダ用のギボシとビニールカバーに入れ替えた。取り回し的に、そこから伸びる配線はポイントのそれと並べたい。であればと、ルックス的に気にならないように、ストックしていた中古ポイントassyから白い布皮膜を抜き出して、油温計の配線に被せてみた。で、下の写真の状態が完成型。おお!なかなか良い感じにできたかも。あとはメインハーネスに並んで這わせ、フロントへと伸ばす。
電圧計用の配線:ライトケース内で接続する。電圧は低く出るが、その分を考えて読めばいいので多分問題ない。配線がシンプルで済むのでトラブルが少なそうだし、何より端子をホンダ用のオスギボシに変換すると、ライトケース内で空いている電源とアースのメスギボシにそのまま突っ込めるので、作業がメチャクチャ楽だし、オリジナルの配線を全くいじらなくて済む。
動作チェックすると問題無く稼働している。
さてさて、早速テスト走行を繰り返してみたところ、油温は以下のような結果になった。
※CB400F/ノーマルエンジン/ノーマルキャブ/カスタムパラノイア製初代強化オイルポンプ/アゲイン製ミッション用強化オイルポンプ/オイル:HONDA G2 10w-30
一般道・平地で60km/h前後= 100度付近
一般道・平地で混雑、30〜40km/h= 120度以上
一般道・登り、40〜60km/h= 110〜120度以上
気温は20℃以下。というか15℃くらいしかなくて、乗っていて寒かったのに、油温は思っていたよりずっと高い! 渋滞気味でノロノロ運転からの信号待ちだと、130℃を越えることさえある。これはマズイのでは……。この季節でこんなに高温ってことは、夏には一体どうなっていたのか。オイルクーラーは無しだが、ボアアップもやっていないし、ハイカムもレーシングキャブも入れていない。なのに…ノーマルのヨンフォアのエンジンって、こんなに熱くなるのか?!
驚愕しつつ、ここでまたカスタムパラノイア・Pekeさんに相談を入れたのだった。
(つづく)
※ちなみに、うちのCB400Fは、Pekeさんによって「雪国号」と名付けられている。「雪国号」のエンジンOHについては、カスタムパラノイアさんのブログに記事が残っています。