CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

カワサキ W1S-A・ヨシムラ油温計の取り付け・その1

秋になってコロナ暇(夏までとにかくヒマだったんです)が回復、突如仕事が立て込んで、忙しいながらもホッとしていたのだけど、11月上旬から状況が変わって不穏な空気が漂っている。また春みたいに色々がストップしたらとても困るが……どうなるかはまさに「神のみぞ知る」状態。

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さて今回は、自分にとっての2ndバイク=W1S-Aにヨシムラの油温計を取り付けた話。フォアに装着したところ、バイクとの付き合い方が一変したので、これはW1にも奢ってやるしかない!と考えたのだ。

しかし、フォア等の4気筒車に比べると、ノーマルのW1がオーバーヒートで困ることは少なく、ゆえに油温計を付けている車体も少なそうだ。W1やヤマハXS-1に乗る近所の知人たちと、うちのフォアの油温について話すと「そんなに高温で大丈夫なの?」「自分なら真夏でも100℃を超えたら少し休んで油温を下げる」なんて仰る。

たしかにW1もXSも、フォアに比べると隙間が多くて空冷の効率がよさそう。フツーに乗ってる分には、油温管理なんかしなくったって、エンジンを痛めるような状況には、なかなかならなそうだ。

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まあそれでも、どんなときにどんな油温になってるのか、あと発電の状況はどうなっているのか?を具体的に知ることによって、バイクとの距離が縮むのはとても良いと思う。単純に好奇心から、フォアとどれくらい違うのか知りたいってのもある。

W1〜W3へのヨシムラ油温計(PRO-GRESS2 マルチテンプメーター)の取り付けについては、ネットで検索しても案外情報が少ない。フォアにおいてはシオハウスさんがヨシムラ用の取り付けキットを出しているし、装着についての記事も多いので解りやりやすいのだが……

幸い近所のW1乗りさん(元整備士)のW1SにPRO-GRESS2が装着されていたので、色々と話を訊きつつ、作業を進めた。

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必要なものを並べてみたの図。メーター用のステーはシオハウスのフォア用が写っているが、実装したところうまく合わなかったので、色々と試したうえでSP武川のコンパクトLCDメーターステー(アルミ製)に変更した。

W1系に油温計を取り付ける場合、センサーはオイルパンに装着することが多いようだ。いま付いているオイルパンを使うのもいいのだが、センサー取り付け用にネットオークションで中古品をゲットした。相場は3000〜6000円くらい……安いね。ガスケットもヤフオクで入手。油温計のセンサーはフォア用と同じく、テーパーボルトのType-Cを選択した。

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オイルパスキャップBやオイルパンのドレンボルトに取り付けられるフォアとは違い、W1系の場合、センサー取り付け用の穴は自分で開けないといけない。(W1のオイルパンにはドレンボルトが無い!)ボルトオンでポン付けできないのも、W1系の油温計装着車が少ない(?)理由かもしれない。

上の写真は、Type-C用に適合するPT1/8-28の管用タップを切った状態。わざわざ取り付け用にオイルパンを別途購入したのは、何となく元から付いている部品を加工するのが嫌だったから。ノーマルの部品が残っていれば、何か問題があってもすぐ元に戻せるしね。

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電源線については、油温計で指定されている割り込み配線を使うのはイマイチなので、テンプメーターのコネクタをギボシに変更、取り出し用にタップ線を作っておく。

接続はヘッドライトケース内で行った。W1S-Aのメインキー以後の電源線は茶色、アースは黒。電源は適当な接続部を見つけて割り込ませる。アースはフォアと同じく、開いているメスギボシがあったので、そこに突っ込んでおく。このあたりはフォアの時と同じだ。(油断して接続状態の写真を撮るのを忘れた…)

ここも写真は無いのだが、センサーを取り付けたオイルパンを、ノーマルのオイルパンと換装。ガスケットには液体ガスケットを薄く塗って付けるといいらしいが……これも忘れてた(今のところオイル漏れは無し)。

配線の取り回しはなるべく目立たないように、ミッションとプライマリーの間から上げて、シートとタンクの間あたりからタンク下のハーネス束と合流させ、一緒にハンドル部まで這わせた。延長用のケーブルは油温計付属のものでギリギリ大丈夫だった。

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で、これが装着後の状態。なかなかいい感じ……と思いきや…

めちゃくちゃ調子が悪い!! キーオンすると↑の状態で一見良さげ、でもエンジンをかけると電源が落ちまくる。取り敢えず走り出してもほぼ電源が落ちている状態で、しばらく走っているとちょっと安定してくる。

おそらく3000回転以下になると、電源のオンオフが始まる感じ……だが、暖気中に回転を上げても安定しないので、単純に回転数のみと相関関係があるわけでもないらしい。

もちろん、まず接触が悪い?と思って配線を何度も念入りにチェックし、何ならギボシの付け替えまでやったが改善せず。15分ほど走るとまあまあ安定するのだが、ヘッドライトを点けると少し不安定になる。表示電圧も、15V以上になったかと思うとすぐ9.5Vとかになり直後に電源が落ちたりして、何とも気持ちが悪い。(油温の表示に関しては問題なさそう。)

テンプメーターが悪いのか、あるいはW1S-Aの発電やレギュレーター関連がおかしいのか。電圧のコントロールが効いてなくて、テンプメーターの保護回路が働いて電源が落ちているようにも見える。しかし、油温計の状態がメチャクチャである以外は、特にエンジンの不調は無いんだよな……。何らかの原因でノイズが酷いとか??

メーター自体はフォアで正常に動作している部品を持っているので、入れ替えて試せばいいんだろうけど、簡単に交換出来る構造でもないので、なかなか面倒くさい。

延長線を作ってフォアに付いているメーターの電源をW1から取ってみる(これでおかしかったらW1の電気系統の問題)、逆にW1に付いているメーターの電源をフォアから取ってみる(これでおかしかったらテンプメーター内に不良あり)、といったチェックをやってみる……のか?

(つづく)