CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

カワサキW1S-Aについて

このブログは、自分のメインマシン(だと決意している、或いは思い込んでいる)、ヨンフォアことCB400Fについてのあれこれを書こうと思っているのだが。

もう一台の愛車、カワサキW1S-Aについても少しくらいは書いておこうと思う。

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プッシュロッド式の2気筒、624cc。別体になっているギアボックスがいかにも古めかしい。1970年代初頭の生産だが、基本設計は1960年代半ばか、或いはそれ以前に遡る。全体的に1975年のヨンフォアより10年は古い感覚で、当時の10年は今より遥かに変化が大きい。なので、これに乗っていると、ヨンフォアがめちゃくちゃ近代的に感じられる(笑)。

CB400Fを入手したのと同じ12年前……ひょんなことから、同じ街に住んでいる、W1界では知る人ぞ知る「W1仙人」のようなO先生に出会ったのが、こいつとの付き合いが始まるキッカケだった。


ヨンフォアは乗るには乗りやすいんだけど、駅前にテキトーに留めたり、コンビニにちょっと行くって感じでは使えない、使いたくないんだよな。フォアに手を掛けたいから、整備が少なくて済む現行機種に近いのをもう一台用意して、そっちを普段使すればいいのでは? もう少し大型のバイクも持っておきたいし…。

最初はそんなことを思って、ネットやら雑誌やらをぼーっと見ていたのだが、悲しい性というか性癖というか、いつしか目が行くのは古いバイクばかりにいかんいかん!予算もないし、カワサキのW650あたりを中古で探すか…好みはどう考えてもW1だけど……などと思って周りに吹聴していたら「これから超ベテランの人がバラバラのW1を一台組むらしい。乗る人は未定。」という噓のような話を聞きつけたのだった

本来の目的は完全に忘れ(笑)「自分が乗ります! 乗らせて下さい!!」と挙手して、待つこと約2ヶ月ほど。何十年か前にバラされ、そのまま手つかずになっていたのを譲り受けたというW1SAは、車検を受けて乗り出せる姿になっていた。

乗ってみて驚いた。
爽快で優しい爆音=いわゆるW1サウンド、複雑な吸排気音のシンフォニー、80km/h以下の心地良く濃厚な加速感、100km/h以上の白蝋病誘発的な不快感、低速では古いトラックのような濁って痺れるノイジーさ、そこからの立ち上がりはレシプロ戦闘機を思わせる(乗ったこと無いけど…笑)軽快さ、殿様的でしっくりくるポジション……全てが印象的で、忘れがたい味わい。良い出会いに感謝した。

2008年、暑い夏のことだ。
先生によると、今まで20台以上〜30台近くは組んだ中でも、それなりに調子が良い方とのことだった。 いや、先生が組まれたW1は全て調子がいいんだろうけど…。

それ以来ずっと乗り続けているが、CB400Fと違い、自分で車検を通したことは一度もない。市内に大先生がいて面倒を見て下さるからで、自分でやったのはせいぜい、リアサスをIKONの専用品にコンバートした、ヘッドライトレンズをシビエの古い奴に交換した(元はシールドビームだった!)、タンクやシートの純正NOSを探してきて交換した、油面を自分好みに微調整した…以外はオイル交換やバッテリー交換くらいで、有り難いことにややこしい整備は全て先生のお世話になっている。なので、ブログに書くことなどあまり無いのだ。

CB400FとW1S-A。全くタイプが違う二台だが……
しかし、W1に乗っているからこそ解るフォアの良さがあったり、その逆があったりで、自分にとっては良いバランスなんだと思う。乗っている距離は、恐らくCB400F=7:3=W1SAといったところだろうか。

W1SAについて最近考えているのは、ヨシムラの油温計を導入しようか…どうか…ということ。理由はフォア用に買いすぎたパーツがあるのと、フォアに導入してとても良かったから。しかし、ヨンフォアのようにセンサーの取り付けキットは存在しておらず、オイルパンに穴を開けてタップを切る必要があるので躊躇しているところ。入れてみて、フォアと油温の違い(かなり低いらしい)を見てみたいのだが……。