CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って15年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・聖地「ニューハルピン」へ

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数ヶ月ぶりに上越のラーメン屋、イカーの聖地「ニューハルピン」へ。

新潟県上越市直江津駅の前商店街の外れにある、老舗ラーメン屋。昭和38年創業とのことで、おそらく内外装は当時のままだろう。昭和38年・1963年……ホンダのバイクで言うとCB72あたりの全盛期ですね。いや、ハルピンの雰囲気はどっちかというとCB72よりもC72かな。1963年はCIII72の発売年らしい…つまりノンレストアでずっと乗り続けられてるCIII72があったとしたら、きっとヴィンテージなんて言葉では言い表せない凄味があるはずで……まあそんな感じの格好いいお店なわけです。

そして古いだけではなく、上越市の大人の殆どが知っている(?)と言われる人気店らしく、いつ行っても地元の人たちで混雑しています。

ここの店主さん(3代目?)は、バイク乗りとしても有名。愛車はCB1100R(!!)など。お店と共に東本昌平のマンガに幾度となく登場しており、それで知って各地からバイクで訪れる人も多い。東京圏から日帰りで食べに行く人もいるらしい…。

そういうことで、イカーの客が多く、いつも何らかのバイクが停まっている。ツーリング仕様のカブから大排気量のスーパースポーツやハーレーまで、近所のバイク好きの兄ちゃんからキャンプ仕様の人、バトルスーツで固めたコワモテまで、集う車種・人種は多岐に渡っている。そういう人たちが、ダラダラせずにただ黙々とラーメンを食べている雰囲気もまた良い。人気店なので客回転が速く、程よい緊迫感があるんですよ。

かようにバイク乗りでも知っている人は多い有名店なのだが。
嬉しいことに、うちからハルピンさんまでフォアだと片道約60分、距離にして約80kmと、ちょっと走るのに誠に程よい距離なのだ。道中は山道で黒姫〜妙高あたりを通過し、後半は上信越道を飛ばしてゴールには美味いラーメン。そして食後には長野県の住民には堪らない「海」がある。膨れた腹でいつもの浜へ行き、バイクを停めてゴリゴリと豆を挽きつつ湯を沸かし、コーヒーをドリップしてぼーっと水平線を眺める。

これが好きすぎて、真冬(途中むちゃくちゃ寒い)も含めて月に一回は行かないと気が済まないという病気に罹っている。(もちろん1回以上行ってる月もあります。海のない長野県に住んでいるのに、このブログに載せているCB400Fの写真のバックは海ばかりになってるし…。)

今年も1月、2月、3月と通ったが、例のコロナ騒動で4月と5月はお休みした。さて6月に入って、自ら「自粛範囲は家から100km圏外とする」と定めたため、やっと行くことが出来たんですよ…。会計の時に店主のカサハラさんにそんなことを告げたところ「立派な中毒ですね」と笑われてしまった…確かにそうです。


そうそう、肝心なことを書くのを忘れていた。
店の雰囲気がヤレてて最高とか、バイクで来てる人も多くて面白いとかはオマケみたいなもので、一番重要なのは「ラーメンがとても美味い」ということなのだ。見かけ的には何の変哲もないが、味はいわゆるスタンダードな中華そばとも少し違う。麺は太めで縮れていて、弾力に富んだ独特のもの。スープは魚介、野菜、豚骨…がうまくミックスされていて濃厚、そして昭和っぽさも感じる、シンプルながら強くてクセになる味。だから通ってしまうんですね。

…と、ここまで言っておいて、肝心のラーメンの写真はありません。ラーメン屋でラーメンの写真を撮るのが好きじゃないので無いのです。どんなラーメンなんだよ!ってお方は、例えばこちら(勝手にリンクを貼ってすいません。とてもわかりやすかったもので)を見たり、検索してみたりでお調べ下さい。東京からはもちろん、関西そのほかの遠方からでもバイクで向かうべきホットスポットだと思います。


こちら↓の写真は去年撮ったもの。フォアとニューハルピン、バッチリ合ってると思うのですがいかがでしょう。令和感は皆無ですね。フォアが発売された昭和50年頃、このバイクでハルピンに訪れた人はいたのだろうか…。
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(浜でコーヒーにつづく)