CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・コンビネーションパイロット

重箱の隅的な話なんだけど、メーターとメーターの間にある「コンビネーションパイロット」の外観について。

うちのCB400Fに装着されているコンビネーションパイロット(のケース)は、おそらくリプロだと思われる。12年前にアゲインさんで車体を購入した時、納車整備で新品交換されていたもの。ふと気付くと、これの上蓋のビスの受け皿が折れていた。

けっこう前に、この上蓋部分の純正中古品を入手してあったので、交換することにした。そういえばリプロと純正ってどう違うんだ?ってことで、装着前に比べてみた。どちらが純正か、わかりますか? どうでもいい話だけど、わかる人は秒でわかるよね。

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コンビネーションパイロット(37600-377-018)は、純正部品だとAssyでしか出なかったようだ。現在では上下のフタとパンスクリューのみをセットしたリプロ品が出回っている。

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両者を手に取って比べてみると、サイズは完全に同じに見える。全体的な材質の質感、裏側の構造、成形時の押しピンの位置、透け防止の塗装に至るまで、全く同じ。(寸法と構造が同じなので、手元にあるリプロと純正を入れ替えても、特に問題無く装着できるのは確認済みだ。)

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どこかで「裏側のニュートラルランプ窓の下にあるロット数刻印があれば純正、なければリプロ」という記事を読んだような気がしたが、うちのリプロには刻印があった。(ネットで見てみたところ、数字刻印がないリプロも出回ってるみたいだし、刻印が無い純正品もあるような…。)

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上が純正、下がリプロ。オモテ面には、若干の違いがある。

まず、フォントの太さが違う。フォントはとても似ているが(同じ?)、純正品の方が若干太いみたい。demiとbold位の差かな。太いというか、純正の方が滲んでいるような感じでもある。

これ、写真に撮って比べても、太さ以外はすごく似てる。文字の並びが同じだし。「IGNITION」のIとGのオクリとか、HIGHとBEAMのツメ方とか……そっくり。入稿データは同じだけど、プリンターや印刷会社が違った、みたいな差だ。印刷的に言うなら、色校というか最終的な校正をしっかりすれば、文字に関しては見分けが付かないレベルまで追い込めたんじゃないかな。

そういえば、純正品でも細めのフォントのものがあるような気がするんだけど……どうなんだろう。気のせい? また、今回ネットで見てみたら、現在出回っているリプロの一部には、もっと横長で平べったく見えるフォントで、文字詰めが似てないやつもあるようだ。

あと、インジケーター部分の周りにある、銀色の飾り。これの形状が大きく(?)違っている。純正品は、色レンズ側が高く、外側が低い。リプロはその逆で、レンズ側が低くて、外側が高くなっている。そのため、寸法的にはほぼ同じだが、斜めから見ると純正の方が太く見え、全体の印象が異なる最大の原因になっている。

さらに、純正品にはビニールの保護カバー(?)が密着されているが、リプロには無いようだ。古い純正品は、よくこのビニールが浮いて汚くなっている。手元にあるのも中古品で、若干の浮きがあるが、個人的にはヤレとして丁度良いくらいなので大丈夫。

細かく見比べても違いは僅かで、とても惜しいと思った。リプロのメーターみたいに、純正と同じメーカーが作った?というくらいクオリティは高い。(上蓋はそっくりだけど、下側の形状が明らかに異なっているので、金型が同一ということはなさそう。)

パネルの文字なんてむしろ、リプロがオリジナルで、純正はそのコピー原稿を元に作って滲んじゃった海賊版(笑)みたいに見えるし。……何故こうなったんだろう?? 純正に文字が細いロットがあって、リプロはそれを忠実に再現したとか??(そんな気もするがわからない…浅学ですいません)

ここまでやったんなら、銀のモール部も同じ形状にすればよかったのに。文字は妙にリアルに再現出来たのに、モールのみ違う形状にしたのは、製造過程で純正と同じ構造にすると何か問題があって、やむを得ず敢えて変えたとか?……妄想が広がる。

まあ、こんなことを気にするのは一部のオタクのみだよな。リプロ部品に感謝!


※「辰巳本」に掲載されているホンダ所蔵のフォア、あれに搭載されているコンビネーションパイロットの表示パネル部のデザインは、ここに載せた純正のものと全く同じに見える。

※ケース下側は、純正とリプロでは受けのビスの入り方が違う。純正の方が丁寧な作り。

※以前、百福さんのブログにニュートラルランプの発光色が純正とリプロでは違っている、という記事があったのだけど、うちにある純正とリプロ(上記の個体)では、何度交換してみても色の違いはわからなかった。やはりリプロにも種類があるのかな。

※どうでもいいけど…新しくリプロを作るなら、変にフォントを探したりせずに、このリプロの文字パネルを撮影して、そこからアウトラインを取って原稿にしたら、良い具合に滲んで純正そっくりになると思いました。

※念のために書くと、少なくともここに載せたタイプのリプロ製品は、品質も外観も純正品と大きく違っているわけではない(むしろ似ている)ので、使っても何の問題もないと思われる。上側のネジ穴はどっちも同じくらい弱いし、割れても目立たず、ビスが効く形で割れることが多いから、機能的にも使い続けられるのも同じ。