CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って17年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・そういえば…タペットクリアランス調整(その3:調整ボルトの締め具合)

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わからないなりにわかるしかない! 
とにかく専用工具を使って、自らの手でさっき得た「理想のクリアランス」を狙って出せるように練習、練習。1ヶ所ならともかく、8ヶ所を同じ具合に合わせる必要があるのだ。ある程度は習熟するしかない。

いろいろやってみて、次第に作業を定型化できた。細かく書くと、自分のやり方は

1)まず固定ナットを緩め、四角い調整ネジを回して0.05mmのゲージがスルリと入るくらいに適当に合わせる。
2)四角い部分を指で押さえつつ、下の固定ナットを指でギュっとやる程度に締める。
3)この状態で、0.05mmのゲージを使い、調整ネジを回して「理想の状態」を出す。出た時の四角形の傾きを、この角が時計の長針で言うと何分くらい…と、目視して覚える。
4)理想よりも時計で言って5分ほど狭くなる方向に調整ネジの四角を回し、専用工具を当てる。その際、四角部分と工具の凹のガタが出ないように、手の感触で回転する方向にピタっと合わせておき、固定ナットと完全に同時に力が入るようにする。
5)調整ネジが回らないように押さえながら、固定ナットを締める。締めきる前の50%締めくらいの時、工具を外して一度「四角」の角度が理想になっているかを確認。ここで合っているとあとは大丈夫なので、最後に増し締めして完了。

という感じ。わかりにくいですよね(笑) きっと他人が読んでもわからないんだろうけど、これは自分用のメモなのでいいのです!

目視を重視して調整するこのやり方だと、専用工具は使わないで、M9のスパナと四角部分の工具だけでやった方が見やすくて、やりやすそうな気もする。M9なんていう工具を持っていなかったので試せなかったのが残念。

上記の感覚と手順をつかむまでに、また1.5時間くらいかかってしまった。これを理解したら後は早い。1つの調整箇所につき5分くらいで作業ができるようになった。まあ、次やるのはいつかわからないので、習得しても綺麗さっぱり忘れるんだけどね。せっかくだから、うちにあるDAX50とスーパーカブC65の調整もやろうかな。ほとんど同じ仕組みになっているはずだし。

 

というわけで全ての作業に3時間半ほどかかって、やっとタペットクリアランスの調整が終わった。これ、手が覚えていればタンクの脱着を入れて20分程度で出来る作業ですね……。

3回に分けて書いたので目的が曖昧になっていますが、今回タペット調整をやったのは、#3の圧縮が低いのはクリアランスがおかしいからでは?と疑ったのがそもそものキッカケだった。#3はinもoutも変な感触じゃなかった気がするが……
余計な事は考えてないで、さあ、コンプレッションゲージで3番の圧縮を測ってみよう! 

ハイ、結果は……前と同じ0.75MPa。何の改善もありませんでした……。

まあ、そうなるよね。
バルブの不調はブローバイガスが多いことの説明にはならないし、やはり(?)圧縮の低下はピストン周りが原因であるという見立ては間違っていない…ような気がする。

しかし、オイルポンプ「極み」の効果もあり、ブローバイを還流させないでいると、それなりに調子はいいのだ。まあ、あまり神経質にならずに、しかし理想を求める姿勢は崩さずにいきたいと思います。

(つづく)

※そういえば、以前シオハウスさんのブログで、電話でタペットクリアランス調整を説明したが全然解って貰えなかった、という話があった。その伝わらなさ具合は凄かったけど(笑)結果、ものすごくわかりやすい解説を書いておられて、とても参考になります。