CB400F・個人的探求の記録

憧れだったCB400Fに乗って15年が過ぎた…が、いつまでたってもエキスパートからはほど遠い、筆者のつれづれを綴る。とにかくノーマルのヨンフォアが好き。外観に影響を及ぼさないアップデートが好き。

CB400F・冬ごもり



あっという間に2023年も年末に。つい最近までずっーーと続いていた激務が終わり(!)、やっと少しは穏やかに年末を迎える体制に入った。今年はほんと忙しかった……故にこのブログもほとんど書けなかった。というか、ほとんどフォアに乗ることが出来なかったわけです。

交換用に買ってあるモチュールも使ってないし、そもそも車検を逃している。このフォアがうちに来てから15年以上が過ぎたが、こんなに長期間車検を切らせてしまったのは今回が初めて。
情けないことだが仕方ない。あと、任意保険も切れている。長年損保○ャパンにお世話になってきたところを、例の事件に憤って(そして車検も切れていることだし)今回は更新しなかった。次は違う保険屋にしようと思っている。



車検は切れているが、整備はちゃんとやってある。いや、ちゃんとって書くのはおこがましいか。バッテリーの面倒はトリクル充電でそれなりに見てる、オイルは半年前に交換した、たまにアイドリングさせてる…とかそれくらい。ガソリンは頑張って秋に一度入れ替えた。これが何気に重要かも。

それにしてもエンジンに火を入れる機会がアイドリングだけってのはあまりよろしくない。ってことで、近所の某公共施設の大駐車場に引っぱり出して、敷地内を少し走ったり。写真は11月のメンテ外出時に撮ったもの。

こんな面倒なことをするんだったら車検を取れよ!って感じだが、仮ナンバーを申請して車検場に行く時間が取れないのだ。まあ、車検を通してもあまり走る時間が無いわけで、来シーズンまでこのまま耐えることにしようと思っている。

どっちにしても冬ごもりだ。
書きたいネタはいくつかあるので、時間を見つけてまた来たいと思います。
みなさんよいお年を。

 

CB400F・久しぶりの始動〜戸隠へ

全く久しぶりになります。
今年に入って全然乗れておらず、ひたすらフォアを眺めるだけの日々だった(誇張ではなくホントにほぼ毎日眺めてはいた)のだけど、遂にタイミングが巡ってきた!


数日前の正午あたり、ふと思い立った。
午後に仕事で何度も撮影した某所のオープニングパーティに出席するのだが、この移動にフォアを使うのはどうか。戸隠まで約40分ちょっと、いい感じのひとっ走りだ。天気は上々、自分の体調もよい、明るいうちに帰ってこれる用事だし、これは乗っておくしかないのでは??

……急遽バイクで行くことを検討し始めたので、肝心のフォアにはほぼ何の手入れも出来ていない。去年の秋(11月くらい?)から一度も乗っておらず、たまに気になったところを磨いたり埃を落としたり、そしてバッテリーをトリクル充電していた…以外はほぼ放置状態になっている。

ガソリンは入れたまま。タイヤの空気圧は低めだろう。エンジンオイルも10月に交換したままだけど、もちろん交換している時間は無し。最低限古いガソリンを抜いて新しいのを入れ、そのまま空気圧を見てもらいたいところだが、そうこうしている時間は全然ない。

半年弱の間、乗っていないフォア……塩屋さんのこういう記事を読むと、大人しく諦めた方がいいように思える。けれど今日乗らなかったら次にいつ乗れるのか。忙しすぎて何となくバイクから遠ざかっている日常はどうなっていくのか。
うーん、うちはそれなりに環境の整ったガレージ(長野だけど寒暖差がかなり少ない)に置いているし、自分のやる気や諸々を考えるに、乗れるなら乗っておいた方がよいのでは?という気もする。

そもそもフォアはどうなっているんだろう。調子が悪かったら諦めよう。
フューエルキャップを開いて匂いを嗅ぐと、特に違和感はなし。ガソリンは満タン近くまで入っている。家の前に出して、センタースタンドを立てて。
キルスイッチを入れて何度かセルモーターをまわし、少しオイルを循環させる。バッテリーは交換したばかりだし、トリクル充電してあるので全然オーケイ、セルはキュルキュルと小気味よく回ってくれる。

フューエルコックをONにして、チョークを引いてキルを戻し、いざ始動……
果たしてエンジンは何ごともなかったかのように一発で目覚めた。アイドリングの調子も悪くない。ガソリンが多かったのがよかった?キャブのチャンバー内にガソリンを残さないようにしているのも効いているのだろうか。

これはいけそうだ。ということで、少しだけ暖機して(長いアイドリングはエンジンの敵!)早速走り出す。走ってみて不調を感じたら、すぐに引き返して車に乗り換えよう。



行きは結構な坂道。
ガソリンが古いからだろう、やはり加速は少々鈍い気がする。アクセルの開度に対して感じるべきパワー、トルクが少し足りず、ちょっとした違和感がある。しかしエンジンがストールするとか、あるところから回転が上がらず不安定なんてことは全然ない。まあ、上から下までスムーズだ。赤信号からの走り出しもまずます。タイヤの空気圧、やはりちょっと低いかな。なんとなくハンドルが重い気もするが、これも走っていて恐怖を感じるようなレベルではない。これはいける……乗れないレベルではないな。

機関が暖まり、状況に慣れてくるとあまり違和感を感じなくなってきた。とはいえなるべくエンジンを労り、回転を上げすぎずゆったりと無理をしない走りに徹した。

昨日の長野は最高気温が18℃、戸隠は日なたでも15℃って感じで、油温は80℃以上にはならなかった。曲がりくねった山道を丁寧に切り返しながら、後ろの車に嫌がられない程度のスピードでゆく。あっという間の40分ちょっとを楽しんだ。

帰路は16時すぎに出発。ほぼ全部下り道のところ、おそらく気温は12℃ほど。油温は70℃程度にしかならない。ゆったり走っているせいもあるし、強化オイルポンプとオイルクーラーで、少しオーバークール気味なんだろう。市街地に入って信号で停まると一気に油温が上昇、それでも87℃程度だった。



下界に戻る前に戸隠中社に行ってみたら、桜が綺麗だったのでコンパクトカメラで一枚。今週末あたりが満開かもしれない。

なんやかんやで久しぶりのフォアとの時間を楽しめました。さて、まずはオイル交換、やらなきゃな……。

CB400F・クラッチケーブルのゴムブーツ



今年は寒いのか暖冬なのかよくわからない冬で、異常低温を警戒しろとニュースになったかと思えばけっこう雨が降ったりと変化が激しい。こちら信州では、10年ほど前までは12月後半〜3月いっぱいは全て雪で、滅多に雨なんて降らなかったものだが。

温かいとはいえ、まだまだ安全にバイクに乗るのは難しい季節。相変わらず眺めるだけの日々を送っている。そこでふと目に付いたのが重箱のスミ的な部品、クラッチケーブルのゴムブーツ。

↑の写真にある、ケーブルの端にある少し黄色に変色したゴム部品のこと。ご存知のように、随分昔から、ケーブルに着いてくるこのゴムは黒になっている。しかし、ライン装着品はグレーであり、'70年代に出た部品もグレーだったようだ。

どうでもいいっちゃあどうでもいい話なんだが、乗り始めて1年ほどした頃、ふと気になって探して交換し、それ以来自分のヨンフォアにはずっとグレーの古い部品が付いている。



このゴムブーツ、こんなふうに横からヨンフォアを見ると、案外目立つポイントにあるんだよな。いや、普通の?人は全然目立たないじゃん!って思うとおもいます。まあ目立つと思ってしまうんだから仕方がない。グレーだと古臭くて安心しませんか? そんなことで安心する……のは変態だけだよね。

いざ入手しようとすると、単体の部品ではなく消耗品であるケーブルの一部だからなかなか手に入らない。故に「ヨンフォア用・当時モノ」などと書かれた中古車取り外しのボロケーブルが高く売られていたりするわけだ。さらに未使用のNOS部品なんてことになると……安くは買えないだろう。

しかし、グレーのブーツが付いた古いクラッチケーブルの探し方には裏技がある。ヨンフォア用を買おうとすると出てこなかったり、妙に高値が付いていたりするので、同時代の違う車種のケーブルを狙うのだ。どの車種かは書かないが、同じグレーのブーツが付いていたホンダ車はそれなりの数がある。中には不人気なヤツもあるから、うまく見つけると送料+αで入手することができてしまう。

ケーブルに互換性がなくとも、欲しいのはグレーのゴムブーツだけなんだから問題はない。ケーブルがボロボロになってても困らないし、何なら切れていても構わないしね。自分のようなヤレ好きはゴムが変色しててもOK。新同品でなけば、入手はさほど難しくないと思う。
それに気付くと貴重な部品なのかゴミの一部なのかよくわからなくなったりして(笑)、人の価値観というのは相対的であやふやなものだ。ちなみに自分は2つキープしていて、よりゴミっぽい(笑)汚い方を好んで装着し続けています。

あまり細かいところにこだわりたくは無いんだけど(本心です)、こうして気になるところをちょこちょこと戻していくのも古いバイクの楽しみ方の一つだし、まあいいよね。

似た部品にフロントフェンダーに付いているスピードメーターケーブルのガイドがある。これについてはまたいつか。

今年も(ゆるりと)よろしく

2023年が始まって数週間が過ぎてしまった。すごく遅くなりましたが、今年もよろしくお願い致します。きっとマイペースでゆるゆると更新していくと思います。

ヨンフォアについての抱負……考えてもあんまり出てこないけど、去年よりはもう少し乗れたらなあと思う。今年は車検だったはず。「コロナ中」は時間が止まっていた感があって、もう車検?!?って感じ。車検間の走行距離は最低だろうな〜 いまのところ1000kmも乗ってないよ。

あとは腰上のOHを済ませてしまいたいけど……時間があるだろうか?? はやく終わらせて安心して乗りたいものだが……

写真はUCCのヨシムラシリーズのミニチュア。年末に遠くから来た友人がお土産にくれた。まさに「有朋自遠方来 不亦楽」でしたよ。

このミニチュア、ほんの3cmくらいのサイズにしてはよく出来ている。シートの鋲まで銀に塗られていたり。ふとZ50Zのシートに乗せて撮影してみました。

CB400F・乗れない病〜タンクコーション



乗れない日が続く。秋がすぎ、冬が訪れる季節だからというわけではなく。仕事が忙しくて家庭生活に支障が出ているうえに、やはり仕事の都合で車を新調せねばならなくなり、秋はそのために余計な時間を使っていた。

乗れないので、整備する気にもならない。いや、乗ってないだけあって特にトラブルも起きないから、ささっと整備するような場所もない。時間がなくて大きな持病には手が付けられないし。しかし、なんだかんだで今年はこんな書き込みばかりになってしまったなー。

そんな中でも、日々ぼーっと眺めることだけはしている(笑) 興味がなくなって見も触りもしていないよ……なんてことはなくて、なんなら毎日一定時間は眺めている気がする。そしてカバーをかけずに保管しているから、すぐに埃が積もってしまうのを、ちょこちょこ磨いて、次に走れる日をしばし夢想している。

そういえば、眺めていて思い出したんだけど。
うちのフォアのタンクについているコーションマークは、おそらく408cc国内版のオリジナルだ。10年以上前に中古良品の赤タンクを買おうとして、このコーション付きのタンクはライン装着品の可能性が高いと気づいて探したのだった。

ホンダから出る現行のコーションはこんなやつ



パーツナンバーは多分「87560-115-050ZA」で、部品名はドライブコーションマーク。で、BRCとかで売ってる398cc仕様はこういうやつ



部品番号は「87560-115-010A」かな? 末尾Aが白で、Bがパラキートイエロー用の黒仕様。で、408ccのオリジナルは



これ…だと思います。398cc版と比べると「■マフラーは熱くなります〜」の一文が入っていない。現行のはさらに「違法改造するな」「昼間にロービーム点けてね」「取説をよく読め」の3文が追加されている。時代と共にオーナーへの要求が増えてるんだな(笑)

整備手帳についての文は、地味に初版「無い場合は」→二版「無き場合は」と、「い」から「き」に変化している。仮名遣いとしては時代に逆行してますね(笑)
現代のようにデジタル、illustratorなんかで作成してると前のデータを元にして手を加えるはずだから、こんなことは起きないだろう。いちいち写植で原版を作り直しているから、微妙な1字の違いが出てしまったのだと思われる。(ひょっとしたらリプロ作成時に間違えた?っていう可能性もあるけど)

ところで、この初版「左3行バージョン」のシンプルなステッカーは部品として出たのか、出なかったのか。ライン装着のみだったのか、それとも枝番000Aで部品として存在したのか?はよく知らない。ちなみに、部品として出たフューエルタンクには、コーションステッカーは貼られていなかったはず。辰巳本掲載のホンダ所有の赤408ccは残念ながら(?)現行と同じステッカーだった。

うちに3つある408cc用の赤タンクのうち2つには、左3行バージョンのコーションステッカーが貼られている。残る1つは箱入りの新品で、ステッカーは貼られていない。今となっては鉄板が分厚いというリプロタンクを使いたい気もするけど、敢えて買う予算もなく、そのままオリジナル(と思われるタンク)を使っている。

しかしヨンフォア用のフューエルタンクも高くなったものだ。2010年頃は5万円くらい(上手くいけば4万円前後)で中古良品を探せたし、箱入りのNOSも7万円くらい〜10万円以下で落札されることが多かったと記憶する。リプロタンクは塗装済みで5万前後だったっけ?

2022年末の現在は……未塗装のリプロタンクが7万円、純正傷あり良品〜再塗装品で10万円以上、箱付きのNOSだと20万前後(!)になっている。バイク自体の相場がめちゃupしているから、部品の相場が上がるのは当然だけど、なかなか大変な状況。手持ちの部品を大事に使いたいものだ。

 



※うろ覚えで書いている部分も多いので、どうか読み流してください。

※そういえば、学生だった1990年頃に乗っていたVT250FEで転倒、タンクを交換したことを思い出した。交換用に模様が若干違っているノンカウルのVT250Z用を注文したら、確か純正新品が4万円くらいだった。「高いよ!」とか文句言ってたけど、当時の純正部品って安かったよな、と今は思います。フォアのタンクも買っておけばよかったな……

CB400F・バッテリー交換

先日書いたように、バッテリーがお亡くなりになり、走行不能になっているわが家のヨンフォア。混み合っている仕事の合間をみて、新品と交換することにした。

しかし…この時期にバッテリーを新調するのは若干のためらいを感じる。もっとガンガン乗れる季節の直前に交換した方が無駄がないようにも思うが、かといってひと冬バッテリー無しのまま放置 = 乗らずに置きっぱなし、という訳にもいくまい。どんなに寒くても、どんなに忙しくても、たまにエンジンをかけるとか、せめて近所を一回り…くらいはやっておくのが、この時代のバイクを持つものとして最低限の務め(?)というもの。(まあ、思っていてもなかなかできないんだけどね)



で、今回注文したバッテリーがこれ。古河バッテリーの開放型。今までずっと純正指定のGSユアサ一択できたのだが、価格高騰のためにやむを得ずこっちを選ぶことにした。

前回交換した2017年6月の時点では、GSユアサのYB12A-Aの購入価格は税込9000円程度だった。それが2022年10月だと、最安レベルで16000円もする。
もちろん買えなくはないが、けっこう高く感じるよね。で、色々考えて選んだのが古河のFB12A-A、購入価格は送料込みで9300円だった。この選択、吉と出るか凶と出るか??は、数年間使ってみてのお楽しみ。



↑5年でご臨終になったGSユアサのバッテリー。まずマイナス端子をはずし、次にプラス側をはずして……用意しておいた新品と交換。



もちろん、事前に電解液は慎重に入れてある。説明書の指示通り、一旦アッパーレベルまで入れてから20分ほど放置、トントンと空気を抜いて不足分を足し、キャップを閉めた。後々のため、油性ペンで本体に交換日を書いておく。取り付けるときはプラスを先に、マイナスを後に。あ、中央部の黒い物体はマジックテープである。



ETCユニットの落下防止用。こんな具合にバッテリーバンドで共締めしてるけど、万が一バンドが切れた場合に備えたもの。



これは何をやっているのかというと、バッテリーブリーザーホースのクセを取るため、熱湯で煮ているのです。折り曲げられて箱に入れられ、がっつり曲がり癖がついたホースをそのまま使うのは気が引けるので。折れクセはヤカンのお湯をかける程度では効果はなく、グツグツ煮なきゃ駄目。

ちなみに、付属のホースはGSユアサのより古河のが少し長く、ヨンフォアにもそのまま使えるのが嬉しい。ユアサのはCB400Fには微妙に短くて使えないんだよね。(そのためかシオハウスのwebショップには、ちゃんと交換用の長いドレンホースがラインナップされている。)

あふれ出た電解液は嫌な腐食を招くので、ここは面倒がらずにキッチリ処理しておきたい。(ブリーザーホースの取り回しとか、ホースのガイドについては、過去の記事にチマチマ書いたとおり)

……といったあたりでバッテリー交換は終了。換装してすぐには乗れなかったから、いつものようにトリクル充電に繋いでスイッチをONにする。

あースッキリした。
記事にするほどでもない簡単な整備だけど、丁寧にやると案外時間がかかるのであった。さあ、これで乗れるぞ! 冬になる前に走る!!

 

 

CB400F・またまたネオ・ヨンフォアの予想CG

先週、ふとネット検索中に見かけて目が釘付けになった画像。

それは「オートバイ」誌とはまた別の“ネオ・ヨンフォア”についての予想CGだった。掲載は講談社の「ベストカー」誌のweb版。→記事はこちら

問題の画像はこれ



おお〜これはいいな! こういう新型なら乗ってみたいな〜 
…などと言いつつ眺めていたのだが。このCG、格好はいいけど、しっかり見るとなんだか違和感が……

いかにも華奢そうな、オリジナルのヨンフォアを元に加工したようなフレーム。タンクの底面とサイドカバー、シートが一直線なのがクラシカルで格好いいけど、こんな配置で足つきは大丈夫なのか? 現行モデルとしてはタイヤのインチ数が大きすぎるし。フューエルタンクはオリジナルそのまま? 既視感のあるマフラーは、例の「東京モーターショー2007のコンセプトモデル=CB1100F」のものを単純にコピペしただけ……などなど。

ぱっと見はオリジナルのヨンフォアに近くて格好いいけど(オリジナルのフォアの写真をベースに切り貼りしたようにも思える)、予想CGにしては好き勝手やりすぎで、全然予想になってない(笑) これを現実に作るのは色んな点で不可能… いや、プラモデル的なデザインセンスは素晴らしいし、格好良くて味わい深い画像ではあるので、硬いことを言わずに楽しんだ方がいいか。

テキストはスーパーフォアの後継、中国生産らしい、という内容で、特に目新しい点はなかった。しかし四輪誌までこういう記事を書くってことは、噂に信憑性が出てきたのかな。

予想CGの本家ともいうべきオートバイ誌は、9/30発売の最新号の表紙に「2023新型完全速報」「Scoop!」という文字と共に、夏に出たのと同じデザインのニュー・ヨンフォアのCGを掲載している。

自分の食指が動くことはないと思うけど、昭和・平成に続いて令和版のヨンフォア、実現したら面白いだろうな。


カワサキW1S-A:上越の海へ

久しぶりに上越の海へと走った週末。

なんでCB400FじゃなくてW1なんだよ!
…というのは、フォアで走りたくても走れなかったからなのだ。先週末、数ヶ月乗れなかったヨンフォアでやっと海に行ける!と思い、喜び勇んで準備していたところ……トリクル充電しっぱなしのバッテリーの液レベルがことごとく低いことに気付いた。

遺憾!と思い、慌てて補填用の純水を入れるが……キーオンしたら電圧は9V台。バッテリーが元気だと水を継ぎ足すだけで電圧が維持できる場合もあるけど、全然ダメ。そういえば、そもそも交換時期に来ていたのだった。


メモによると、前回交換したのは平成29年6月、5年以上前のこと。GSユアサ正規品だから、5年でもOKの場合もある?とは思うが、今回の長期空焚きでトドメをさしてしまったようだ。これは……ダメだな。補填した純水をまるまる無駄にしちゃった!
※↑の写真は以前撮ったもの。これくらいなら何とかなったかもしれない。今回はこの半分以下になってました……。


ということで、急きょW1S-Aで行くことにしたのだ。今回はフォアで行きたかったんだけど……走れないんだから仕方ない。トリクル充電は便利だけど、数ヶ月放置すると空焚きになる場合があるのでたまにはチェックすべし!……肝に銘じよう。

 


気を取り直してW1S-Aで出発、いつものように黒姫まで下道で走り、そこから高速に乗る。しかし、W1の高速巡航は全然楽しくない! むしろ苦痛。80km/hを越えたあたりから、古くて強いマッサージ器のような、白蝋病的な振動が休むことなく両手を責める。

トップ(4速)で、回転数は3500〜4000rpmだけど、何とも力強いビリビリだ。90km/hになると痒くてニーグリップしにくいほど。どこぞのボルトが緩まないか不安になる。実際、慣れない頃には高速でマフラーのフランジナットが抜けてエキパイがはずれそうになったり(!)、帰宅したらテールランプのボルトが片側落ちて傾いているのに気付いたりと、何度か怖い目に遭った。

下道を80km/h以下で緩急付けながら走ると、ほんと得も言われぬ快感があるのに、高速道路を100km/h付近で一定に走り続けるのは、色んな点でめちゃ不快なんだよね……。いつももう一速上があればと思わされる。

ちなみに気温は31℃、高速巡航中の油温は概ね85℃付近で、特に熱の不安はなし。おそらくフォアなら(オイルクーラー+強化オイルポンプ付であっても)100℃は下らないと思う。ヨンフォアと同じくセミトラ化済み、レギュレーターはオリジナルの機械式で、発電電圧は14V付近で安定していた。回転数から考えるとバッチリだろう。



で、無事にいつもの浜辺に到着。真夏よりもだいぶ過ごしやすくなっており、カーサイト(この時期は無料)はそれなりに埋まっていた。ぼーっと海を眺めてから、いつものようにコーヒーの野点を。






コーヒーをすすりつつ、バイクもぼーっと眺めたり。W1はエンジン〜チェーンケースの繋がりというか一体感がとても美しい。この時代のバイクはこういったデザインが多いよね。でかい割にはあちこちが華奢で、しかしフラッグシップだったからか、凝るとことはしっかり凝っている。フォアとはまた違った趣で、これはこれで好きだ。



海とバイクをぼーっと眺めて、夕方には下道で、今度は運転を楽しみながら帰った。

フォアのバッテリー交換、急がないとな〜

CB400F・コンビニで見かけた……



先日、コンビニの雑誌棚を見ていて、ふと……思いっきり目に留まった「オートバイ」誌の表紙。新しい水冷ヨンフォア?? ちょっと、ほんのちょっとだけど惹かれるデザインなんだけど! 

シールで封印されていて、中身は見れない。「SCOOP!」の下に書かれている「〜歴史がスタートするか?!」の「するか?!」から考えるに、どうせ同誌得意のCGを駆使した予測記事で、大した内容はないよな……でももっと見てみたいな…… で、気付けばレジでお金を払ってました(笑)

帰って読んでみところ、予想通り大したことは書かれていない(笑)
「ホンダが中国で4気筒500/400ccの新エンジンを開発中との噂がある」「スーパーフォアは終了したが、中型4気筒ネイキッドの復活はあり得る」「2024年はヨンフォア50周年であるから、昨今のネオクラシックブームから考えると、新型ヨンフォアとして世に出る可能性がある」みたいなあやふやな話ばかり。

それだけで何とか話を膨らませ、4ページ程度を構成している。希望的観測であるCGのインパクトのみで引っぱる記事。この雑誌のお家芸ですね。

でも、これはこれでホント、凄いと思う。内容がないよ!といった怒りは全然湧いてこない。とにかくCGに妙な説得力があって、予想されてる機種が好きなバイクだったりすると、全てが許せてしまうんだよね。今回も色んな意匠を上手く取り入れてて面白いじゃないですか。CB1100の格好いいところをしっかり引用してるし、これは4本出しのNC36より好きだな……ってな具合に見入ってしまう。新しいヨンフォアに乗ろうという気は毛頭ないけど、面白かったです。

この記事を見ていて思いだしたのが、今まで目にしたヨンフォアインスパイア系(?)の中で一番ぐっと来たヤツ、2007年の東京モーターショーで発表されたコンセプトモデル「CB1100F」。



これ、ホントに格好いいよね……うっとりする。フレームを覆うようにして配置されためちゃくちゃ角張ったタンク、そしてマフラーの集合部など、オリジナルのCB400Fのエッセンスをしっかり抽出していて素晴らしい。タンクとマフラーが描く「こ」の字型の勢い、ヘッドライトとの位置関係、低めのハンドル、程よく跳ね上がったリア部……全体のバランスがバッチリ取れてる。現行機種に全然興味が持てない自分でも乗りたくなりました。商品化されたCB1100も嫌いではないけど…人によっては「これと初期型の1100、どこが違ってるの?」なんて思うかもしれないけど…自分はコレとアレとは似て非なるものだと感じ、アレには食指が動かなかった。

 



おっと、雑誌の話に戻ろう。写真は去年の夏に買ったBGのヨンフォア特集号。ブログネタにしようと入手して忘れていたもので、今回ついでに記事にしておきましょう。ちなみに、いま売っている2022年9月号の表紙もヨンフォアが出ている。BG誌はこの時期にフォア特集をやる習慣でもあるんだろうか。



内容はまあ……いつもの通りというか……。特筆すべき点は何もなかった。特集というほどでもなく、巻頭の2見開き分のみ。正直、買い逃した人がネットで探して買ったりする必要はなさそうだ。

BG誌は某中古バイク店とガッツリとタッグを組んでいる点が信用できず、どうも好きになれないのだけど。しかし、なんやかんやでたまに買ってしまうんだよね。思えば遙か昔、学生時代にSRX-4の中古車を安く購入できたのもこの雑誌のお陰だった。東本昌平のマンガも好きだし…… バイク雑誌が滅び行く現在、ただ生き残っているだけでも貴重だから、ああだこうだと文句を付けないで、もっと応援(購入)した方がいいのかもしれない。


去年に続き、今年の夏も全然乗れない日が続いている。そろそろ日差しもマシになってきたし、例によってニューハルピンあたりに走って行きたいものだ……。


9月5日追記:
ヨンフォア後継機(??)webオートバイでも記事になってました。
https://www.autoby.jp/_ct/17567651
Scoop! 噂が! って矛盾する見出しにクスっとしつつ、CGの説得力に惚れ惚れ。